世の中に必要とされる事業には、徳の道と業の道があるにゃ。『徳』とは利他自得であって、『業』とは自業自得なのね。
徳の道とは、他者利益を起点としてはじまり
業の道とは、自己利益を起点としてはじまるの
徳の道をすすむならば、初めは苦難と苦渋に満ちた道を歩むこととなるわ。他者に得をさせてばかりで自らの人生は貧しく惨め、日々をがけっぷちで過ごすこととなるの。先は見えず、前途多難で、隣の者達が次々と華やかしくみえるものを手にしていく姿を見せつけられ続けるからとても苦しいのね。
けれど、内には確固たる自信と善の心が備わっているのよ。それは万人が持ち得ることのない唯一至高の宝であり何物にも替え難いもの。
他者に得をさせることで、その時は損をしているように見えるけれどそれは違うにゃ。
他者を豊かにすることは功徳を積むことであって、この功徳を積むことによっていづれ天、地、人からの助力を賜ることが出来るの。
徳の道をすすむ者が、もし、その道から外れようとしても、世界から見捨てられていないなら、必ず、試練と災いというかたちをもってして道を正してもらえるわ。
それは徳の道をすすむ彼等こそが、世界に必要である人財だから。
徳の道をすすみ、徳の事業を起こす者はその歩みは遅けれど確実に大いなる偉業を成し遂げる。
反対に業の道とは、多くの者が歩む道かしら。
先ず、自己利益にはじまるからにして、他者を蹴落としてでも目先の利益を得るから早いうちに利益はたまり豊かになる。けれど、その裏で恨み、辛み、嫉妬などの悪業は積み重なって、いづれ己では処理できないほどの災いをもって牙を剥くにゃ。そして、再起不能に陥り、代わりにまた同じ道を歩むものがいたるところに現れる。
この輪廻は短絡的ではあるが、世界にとって必要なのでしょう。
親愛なる友人
徳の道を歩む貴方にとって世界は多難に溢れているかもしれない。
けれどね、貴方には目に見えず耳に聞こえずとも多くの貴人の後押しがあるの
孤独であっても道を逸れなければ世界は大きな恩返しをしてくれるわ。それは、業の道を歩む者達が喉から手が出るほどに欲しがっているのに一生、手に入らぬものなの。
ニンゲン
がんばりなさい。
きちんと徳の道を歩んで世界から御褒美をいっぱいもらって、きちんとわたくしに献上するのよ。
(きちんとチキンを献上するにゃ)
それが徳を積むことよ。わかったかにゃ?
のーま店長のおことば。