自然から抽出されているエッセンシャルオイル。天然成分100%でも、原液は刺激が強いので取り扱いには注意が必要です。
今日は、安全に楽しむために必要なアロマのルールや気をつけたい注意点、取り扱い方などの基本に触れていきます。
CONTENTS
これまで、アロマオイルとエッセンシャルオイルの違いや選び方についてレッスンしてきました。
あわせてこちらもお読みいただくと、学びが深まります。
エッセンシャルオイル(精油)を扱うときの注意点
原液は皮膚に直接つけると危険です。
エッセンシャルオイル(精油)は、原液で直接皮膚に塗布すると刺激が強いため、希釈して使用します。
成人の場合で、ホホバオイルやスイート・アーモンドオイルなどのキャリアオイル(ベースオイル)で1~5%程度に薄めて使用しましょう。
万が一、誤ってエッセンシャルオイルの原液が触れてしまった場合は、すぐによく泡立てた石鹸で洗い、大量の流水で流してください。
もしくは、コットンにこれまで使用して問題がなかったキャリアオイルを多めに染み込ませて拭き取ります。
赤みや湿疹、刺激を感じるなどの異常がある場合は、すぐに医師にご相談ください。
精油を飲用してはいけません
たとえ希釈した精油であっても、飲用や他の食品と一緒に摂取することはおすすめしません。
フランスでは、エッセンシャルオイルを治療のいっかんとして引用することがありますが、ドクターの指示の下で行っています。
精油は、粘膜に刺激を与えるため、個人の判断での飲用は危険です。
誤って子どもなどが飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、すぐに医師の診察を受けてください。
受診するときは、誤飲した精油と精油の名前と飲んだ量をメモして持参してください。
精油を目に入れないようにしましょう
目は皮膚よりも敏感な部位であるため、さらに注意が必要です。精油がついた手で目をこするなどしないよう注意しましょう。
精油が目に入った場合は、大量の流水で洗い流します。速やかに医師の診察を受けてください。
火気に気をつけます
精油は、引火する恐れがあります。
キッチンなど火気を扱う場所で、精油や精油を用いたアロマスプレーなどを使用する場合には十分に注意してください。
また、オイルがたくさん染み込んだタオルを洗濯後に乾燥機にかける場合も火災の原因になることがあります。
子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう
小瓶をそのまま誤飲する恐れがあります。必ず、手の届かかないところで保管してください。
アロマを使うときに注意したい人や健康状態
エッセンシャルオイルを使用する人の健康状態やや体質、年齢などに気をつけましょう。とくに、子どもや妊娠中の方、持病がある方、お年寄りへ使用は最新の注意を払う必要があります。不快なときや異変を感じた場合は、使用を中止してください。
病気がある方や治療中の方は禁忌です。
病気のある方、医師による治療を受けている場合、薬を処方されている場合は、必ず当該医療機関に相談してください。
治療中や服薬中の場合は、自己判断でのエッセンシャルオイルの使用は危険です。
精油は、自然のものですが作用のあるものです。ですから、場合によっては病気を悪化させたり、薬の効果の妨げになったりする恐れがあります。
お年寄りや既往歴のある方
成人と同様に使用できますが、ご高齢の方や既往歴のある方は、代謝能力の低下により、香りに敏感に反応することがあります。
芳香浴の場合は、連続での使用は避け、定期的に喚起をしましょう。また皮膚に塗布する場合は、1%以下からの使用が好ましいでしょう。
※精油の種類によって、『てんかん』や『女性ホルモン系の疾患』のある方は使用を避けたほうが良いものがあります。
てんかんのある方は、ケトン類が多く含まれている精油は神経毒性が起こる可能性があり症状を誘発する恐れがあります。セージ、スイートフェンネル、ヒソップ、ローズマリーなどに注意してください。
※女性ホルモン系の疾患(乳がんや子宮がん)などがある方は、女性ホルモンを活性化する恐れがあります。クラリセージやサイプレス、アニス、フェンネルなどの使用は避けてください。
妊娠中の方
アロマトリートメントを受ける場合や、自分でエッセンシャルオイルを加えたオイルでマッサージする場合はアロマに精通しているドクターに相談してください。
芳香浴(ディフューザーでの使用など)での重大な事故の報告は現在までありませんが、妊娠中は体調が変化しやすいため十分注意してください。
エッセンシャルオイルの中には、通経作用のあるものもあります。妊娠中の時期によって、使用できる精油が変わってくるので専門家に相談することをおすすめします。
子どもの場合
3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わないようにします。
子どもは大人より敏感なことがあるので、不快なときはすぐに使用を中止してください。また、連続での使用は避け、定期的に換気をしましょう。
皮膚の弱い方の場合
精油を皮膚に塗布して使用する場合や皮膚の弱い方、初めてアロマテラピーを利用するときなどは、精油の希釈濃度に注意が必要です。低濃度での使用からはじめてください。
エッセンシャルオイル(精油)の保管方法
精油は空気(酸素)・紫外線・温度・湿度の影響で、成分が変化しやすいものです。保管には十分ご注意ください。
精油の保管容器
遮光性のガラス容器が最適です。空気に触れたり、揮発しないように、キャップをしっかり締めて瓶を立てて保管しましょう。
プラスチック容器は溶かすため、避けてください。
精油の保管場所
直射日光や高い湿度の場所を避け、冷暗所に保管します。通気性の良い場所で保管しましょう。
精油の保存期間
開封後1年以内が目安とされています。柑橘系の精油は、ほかの精油と比較して成分変化が起こりやすいといわれています。柑橘系の精油は開封後6ヶ月以内が目安です。使用時は、必ず香りを確認してください。使用期限に関わらず、酸化した香りや、本来の香りと異なる場合は、使用を中止してください。
今日のレッスンはここまで!お疲れさまでした。
精油を取り扱うときに、参考にしてみてください。
それでは、また、来週お会いしましょう。
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